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2019/09/25

はらぺこのものづくり 〜「ヘッダー」ができるまで〜

はらぺこパブリッシングでは、編集プロダクションとして、紙媒体の制作がメインですが、最近ではWEBコンテンツの制作受注も増えてきました。

媒体が紙であれWEBであれ、企画、編集、ライティング、デザイン…といったステップはあまり変わりがありません。

はらぺこパブリッシングでは、そうしたものづくりのなかでも根幹をなす「コンセプト」をとても大切にしています。

今回は、なかでもWEBサイトで必要な「デザイン」について少し触れたいと思います。最近、私たちのHPで更新した「ヘッダー」の制作過程を例に、このコンセプトをどう捉えてデザインに反映させているかをご紹介します。

〜ヘッダーができるまで〜

ヘッダーとは、WEBページの上部にある、各ページの内容やタイトルを伝える、いわば顔部分。(ちなみにこのページのヘッダーは鋭意製作中です・笑)。

先日制作したヘッダーは、私たちがオリジナル記事としてHP上で連載している 器好きな人のこの1枚というコンテンツページのものです。

この連載は、食べることが大好きで器へのこだわりもある方たちに、日常使いしている器などをインタビューするコンテンツです。

このコンテンツに合うヘッダー制作にあたり、大切にしたことは、「器好きな方たちの個性を消さないデザイン」でした。

つまり下記2つのことを意識して制作しています。

①ゲストが想いを語る器がバラエティに富んでいることを想定できるヘッダー
②ヘッダーはあくまで下部につながるイチ要素であること

手描きのイラストはいい味わいを醸し出してくれるので、人の想いや器の温かみがより伝わりやすくなります。

なるべくラフに、色々な器のイラストを描いてもらいました。

イラストは、はらぺこメンバーの企画担当・清野によるものです。

文章もそうですが、イラストも、その人となりをどことなく感じさせますよね。このイラストからは、どこか優しい雰囲気で、繊細なのに思い切りのいい線、というのも魅力だと思っています。

またそれは、ライターやカメラマン、デザイナーにも同じことが言えます。

それぞれがもつ個性が、 今後の「はらぺこパブリッシング」を形作り、それに共感・理解いただいたうえで、依頼してくださったらいいな、と。

さて、イラストをベースに、次はデザインです。

こちらは、はらぺこと親交の深いデザイナーさんにお願いしました。

今回はクライアント案件ではないので、素材とコンセプトを伝えて、デザイナーさんに自由に組んでもらいました。そしてあがってきたデザイン案の一部がこちら。

<A案>

イエローとグレーのボーダーで楽し気な印象

<B案>

背景に和紙のような素材をひき和洋折衷な印象もあり

さまざまな器が散りばめられたデザインから、日常で使われる器の幅広さに想像を馳せることができ、ゲストがセレクトしたどんな器にもはまれるイメージに近いものにはなりました。

でもここで、1点。

②ヘッダーはあくまで下部につながるイチ要素であること

ここに目を向けてみると、どれも主張が強いかな、という印象です。
そこでデザイナーには、器の配置はそのままで、色で主張しすぎないグレーベースのシンプルなものを再度提案してもらうよう修正依頼をかけました。

そこであがってきたのが下記のパターンです。

色を変更するだけでだいぶ印象が変わるのが分かっていただけるかと思います。

また、よく見ていただくと、器の配置も2パターンあります。キュッと詰まったパターンと、少しゆとりを持たせたパターン。微妙な違いでも、見え方は大きく変わってきます。

こうした修正と提案のやり取りを重ね、最終的にチョイスしたのは………ぜひとも器の記事をご覧くださいね。

ホームページの顔となるヘッダーは、その記事のコンセプトをビジュアルで伝える役割をもちます。タイトルとの相性、また記事を引き立てる脇役であることもポイントではないかと思います。

はらぺこパブリッシングでは、クライアント様の意向を考慮しつつ、プラスアルファの価値をご提供できるコンテンツを提案したいと常々思っています。

お問い合わせがございましたら、こちらまでお気軽にご相談ください。

広報:山本千晶
はらぺこパブリッシングのライター兼広報担当。テレビ番組制作会社、テレビ局での勤務を経て、ライティング業務に携わる。ファッション、フード、スポーツジャンルの記事制作に従事。食べ物はお腹がいっぱいでも残したくない派。

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