器好きな人のこの1枚

器好きな人のこの1枚

2019/08/02

【vol.2~前編~】金工作家&草木染作家「tanetane」のこの1枚とは?

(左)真鍮アクセサリーなどを制作している金工作家の小杉真由さん。
(右) 布小物などを制作している草木染作家の二梃木絵理さん。

食べることが大好き。
器が好き。

はらぺこパブリッシングにご縁ある器好きな方たちにインタビューする連載「器好きな人のこの1枚」第二弾は、tanetaneさん。

金工作家の小杉真由さんと草木染作家の二梃木絵理さんの二人組で大磯を拠点に活動されています。

とっても素敵なアトリエにお邪魔させていただき、年月をかけて買い集めた器たちを広げて、トークスタートです♪

尋ねる質問はシンプルに下記の3つです。
「お気に入りの器」は?
「日常づかいの器」は?
「あなたにとって器とはどんな存在?」

Qお気に入りの器を教えてください

■パッと気持ちが明るくなる加藤亜希子さんの器

二梃木
お気に入りを1つに選びきれないほど、いろいろな器をもっているのですが、どれか1つをあえて選ぶなら「atelier nene」加藤亜希子さんの器かなぁ。

小杉
展示会や個展でご一緒する機会があって、そこで購入したのが最初です。ほんわかとした加藤さんのお人柄が器に表れていて…。お会いしてから5年経ちますが、それ以来、少しずつ買い足していった感じです。

小杉
毎日午後に“おやつタイム”を設けているのですが、加藤さんの器は、その時におやつをのせて食べるのにちょうどいい器。パウンドケーキやクッキーなどシンプルなおやつを食べることが多い私達なので、この器に盛り付けるとその場がパッと華やいで、気分が明るくなるのがお気に入りの理由です。

二梃木
この豆皿は最近購入したもので、以前の作風とまたちょっと違うほっこりとした雰囲気の絵柄で。友人手作りのパウンドケーキをのせたり、アトリエに来た方にお出しするクッキーとの相性もいいな~と頭に浮かんできて、買い足したものです。ナッツをちょこちょこっと盛るのにもいいですよ。

二梃木
作業から離れても同じアトリエ内なので、ごはんを食べる時間やおやつタイムだけはできるだけ異空間にしたいな、と思っていて…。器にこだわるだけでも、食べる時間が特別な時間になるので、気持ちもリフレッシュできます。

小杉
私も同じ気持ちです(笑)

■突然「好き」に入り込んできた、今最も気になる器


小杉
実は…つい最近、突然お気に入りに入り込んできた器があるんだよね!?

二梃木
そうなんです!この角井理愛さんの器なのですが、一目ぼれしてしまって。このお皿、葉っぱを押し付けて模様をつけてから、焼いているそうなんです。

白磁で、サイズ違いもいろいろ。
白の他に黒バージョンもある。

二梃木
角井理愛さんとは最近出店で一緒になり、その時に見かけて一目惚れ。この葉っぱの模様のお話を聞いたら、ますます「欲しい!!」と気持ちが高ぶってしまい、勢いで買ってしまった1枚です。 アトリエの食器棚には器がすでに満杯なので、収納に困るし、購入はセーブしていました。もし買うなら、真由ちゃんに相談してから…がいつもの流れなのですが、これはステキすぎて 「買っちゃった!」と事後報告です(苦笑)。

あと、「草木染め」と釉薬の使い方が似ていたり、鉄や媒染で色が変わるといったエピソードにも惹かれたりもして…。これは白磁ですが、黒の方もステキなので、これから1枚ずつ買い足していきたいなと思っています。

【インタビューに登場した器作家】
■「atelier nene」加藤亜希子
https://www.neneteny.com/
■角井理愛
http://www.tsunoirie.net/

tanetane

2008年に活動をスタートさせた、二梃木絵里(草木染)と小杉真由(彫金)2人組によるアーティストユニット。大磯にアトリエを構え、展示会や個展などに出店。最近では草木染めした布を使った衣類制作も行い、人気を博している。http://tanetane.info/

>>>>vol.2~後編~「tanetane」さんのインタビューはこちら

文:田中恵子
はらぺこパブリッシングの代表。編集プロダクション、WEB制作会社などを経て30歳を期に独立。フードジャンルをメインに、主に紙媒体の編集・ライターとして活動。最近ではフードスタイリングやカフェプロデュースにも携わる。専らの食いしん坊。
写真:土肥さやか
はらぺこパブリッシングのカメラマン。撮影だけでなく、企画やスタイリングにも携わる。東京綜合写真専門学校卒業。スタジオメイユール勤務後、岡本真直氏に3年半師事のち独立。雑誌、広告、HPなど料理の写真をメインに撮影。撮影後の試食が至福の時。

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